私たちが生活する上で、ゴミは必ず出てしまいます。一般家庭からだけではなく、豊かな生活のために施設が作られたり、道路が整備されたりと事業活動からも多くのゴミが排出されます。それらのゴミを不法投棄してしまうと、土壌汚染や大気汚染などの公害問題に繋がってしまいます。これからずっと続く後世まで、豊かな暮らしを繋いでいくためには、ゴミの削減と、排出されたゴミの適切な処理が非常に大切です。「持続可能な循環型社会」を維持するために必要なのが産業廃棄物処理業です。私たちの生活環境を守り、地域を綺麗に保つためにゴミを適切に処理してくれるのが産業廃棄物処理施設であり、私たちに必要不可欠なものです。
廃棄物は「産業廃棄物」と「一般廃棄物」に分類されます。
事業活動に伴って生じた廃棄物で、 法令で定める20種類
主に家庭から出る廃棄物(家庭系一般廃棄物)会社などから出る産業廃東物に該当しないもの(事業系一般廃物)
事業活動によって排出された産業廃棄物は下の図のように処理されます。
私たちの豊かな暮らしをつくるために、砂利採取業は必要な事業ですが、環境保全に配慮することがとても重要です。まず、砂利採取による災害を防ぐために、砂利採取業を営む業者は規則に基づき、業務状況報告書を提出することが義務づけられています。また、砂利採取業の登録を受ける事務所は、砂利採取に伴う災害の防止に必要な知識および技能を備えた有資格者である「砂利採取業務主任者」を1名以上置く必要があります。これらように砂利採取業には、環境保全に配慮し、災害防止対応策を講じた計画的な採取や、採取跡地の整備が求められています。
砂利や砂は、ビルや道路、橋やダムなどを造るのに必要なコンクリートの骨材、鉄道の道床、道路の舗装材など、社会の様々な所で使われており、私たちの暮らしに欠かせない資源です。粒径の大きさが25mmより小さい丸みを帯びた石の総称を「砂利」と呼び、砂や玉石もこれに含まれます。砂利採取業は、私たちの豊かな暮らしをつくり出すために必要な事業なのです。